子どもに歯ぎしりや食いしばりがあっても矯正治療ってできる? | 一宮市の歯医者|あおぞら歯科・こども歯科

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子どもに歯ぎしりや食いしばりがあっても矯正治療ってできる?


寝ている時にこどもの歯ぎしりが聞こえたり、普段から歯を強く食いしばっていたりする様子に気づくと心配になる保護者の方は多いものです。


歯ぎしりや食いしばりはこどもによくみられる癖の一つですが、矯正治療を考えているご家庭にとっては、矯正装置を壊してしまわないか、治療に悪影響はないのかといった疑問も出てきます。


この記事では、こどもの歯ぎしりや食いしばりと矯正治療の関係について詳しく解説します。


■こどもの歯ぎしりや食いしばりとは


◎成長期に多い一時的な現象

こどもの歯ぎしりや食いしばりは、多くの場合一時的なものです。

乳歯から永久歯に生え変わる時期や顎の成長が活発な時期には、噛み合わせが安定しないために歯ぎしりが起こりやすくなります。


◎ストレスや習慣も関与する

学校や家庭での環境変化による心理的ストレスや、就寝中の姿勢、筋肉の使い方の癖も歯ぎしりや食いしばりに関与するといわれています。


■歯ぎしりが矯正治療に与える影響


◎装置が壊れるリスク

矯正装置をつけているときに強い歯ぎしりが続くと、装置が破損したり、外れてしまったりする可能性があります。

特に取り外し式の床矯正装置やマウスピース型矯正装置は、噛み込む力で変形してしまうことがあります。


◎歯や顎への負担が大きくなる

矯正治療は歯に一定の力を加えて動かしていきますが、そこに歯ぎしりや食いしばりの過剰な力が加わると、歯や歯肉、顎関節に余計な負担がかかります。

場合によっては歯の移動に影響したり、治療期間が延びたりすることもあります。


■こどもに歯ぎしりがあっても矯正は可能?


◎床矯正は対応しやすい

床矯正装置は取り外しが可能で、破損や変形が起きても修理や調整が比較的容易です。

就寝時に歯ぎしりが強い場合には、装置の装着時間を日中中心に調整するなどの対応ができます。


◎プレオルソも工夫すれば使用できる

マウスピース型矯正装置のプレオルソは柔らかい素材で作られており、歯ぎしりによる力をある程度吸収できます。

ただし、強い歯ぎしりが続くと摩耗や破損のリスクがあるため、定期的なチェックや交換が必要になる場合があります。


◎症状の程度により判断する

軽度の歯ぎしりや食いしばりであれば矯正治療にそこまで大きな支障はありません。

しかし強すぎる場合は、矯正治療に先立って歯や顎の状態を確認し、必要に応じて装置の種類や使用時間を工夫することが求められます。


■矯正治療中の注意点


◎定期的なチェックが欠かせない

歯ぎしりのあるこどもの矯正治療では、通常以上に定期的な通院が重要です。

装置の破損や歯への負担を早期に発見し、必要に応じて調整を行いましょう。


◎装置の清掃をしっかり行う

歯ぎしりによって装置がすり減ると細かい傷ができ、汚れがたまりやすくなります。

毎日の清掃を丁寧に行うことが、むし歯や歯肉炎の予防につながります。


◎生活習慣の見直しも大切

寝る前のリラックス習慣を取り入れる、就寝姿勢を整えるなど、歯ぎしりを減らすための生活改善も同時に行うと効果的です。


■歯ぎしりがあるこどもが矯正治療をするメリット


◎噛み合わせが整い歯ぎしりが改善することも

噛み合わせの不安定さが原因で歯ぎしりが起きている場合は、矯正治療によって歯並びや噛み合わせが改善されることで、結果的に歯ぎしりが減少するケースもあります。


◎歯や顎を守ることにつながる

矯正治療によって力が均等に分散されるようになれば、歯や顎にかかる負担が減り、将来的に歯のすり減りや顎関節への影響を防ぐことができます。


【過度に心配する必要はないが定期的なチェックを欠かさずに】


こどもの歯ぎしりや食いしばりは成長期に珍しいものではなく、多くは一時的に見られる習慣です。

強い歯ぎしりがあると矯正装置に負担がかかることはありますが、床矯正やプレオルソなどの小児矯正は工夫次第で対応できる可能性があります。


大切なのは、歯科医師による定期的なチェックと生活習慣の改善をあわせて行うことです。

矯正治療は見た目を整えるだけでなく、噛み合わせを安定させて歯や顎を守る大切な役割を持っています。


お子さまの歯ぎしりが心配でも、まずは歯科医院に相談し、適切な治療法を見つけることが安心につながります。


あおぞら歯科こども歯科
歯科医師
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